WiMAXの対応エリアとおすすめの活用方法

auの子会社であるUQコミュニケーションズが提供するモバイルルーターであるWiMAXは専用回線を利用する事で、モバイル回線ながら非常に速い通信速度を誇っています。しかし対応エリアについては色々な意見もあり、大手キャリアの対応エリアに比べて狭いというのが正直な所です。ここではそんなWiMAXの対応エリアとWiMAXの活用法について解説していきます。
対応エリアは?
WiMAXの対応エリアはUQコミュニケーションズのホームページで確認する事が可能です。対応エリアを見ると都市部はほぼすべてカバーしています。
地方でも人口がある程度まとまっている所や大きな国道沿いの地域などは対応していますが、まだまだ未対応の部分が多いのが実情です。
また対応エリア内でも通信が出来ないという事が、携帯電話より盛んに起こります。 何故かというと通信技術の問題があるためです。
WiMAXは高速通信を実現するために高い周波数の電波を活用しているのですが、周波数というのは高ければ高いほど障害物に弱く地価やコンクリート製の建物などでは通信が出来ないという事態に陥りやすいのです。
WiMAXも手をこまねいている訳ではない

このような状態なので「WiMAXは繋がりにくい」と評する人も居るのは否定できません。しかしWiMAXを提供するUQコミュニケーションズ側もそう言った実情を放置している訳ではなく、様々な対策をしています。
まず一番手堅い方法として全国的に基地局を増やしており日々対応エリア拡大に励んでいます。また有名な地下鉄やランドマーク内でもつながるように対応をしています。
対応しきれない部分については、auのLTEの回線を使う事によって代用するサービスの提供が開始されています。このサービスは有料なのですが、auの対応エリアは公称99%であり実際の部分でも大手キャリアの中でもトップクラスのエリアの広さを誇っています。
また公衆Wi-Fiを無料で提供する事によって利用できないという場面を減らす工夫や、実際に使えるかどうかを確認するためにWiMAX対応端末を無料で15日間貸し出すというサービスを行っています。
どう使う?
WiMAXも基本的にはモバイルルーターと同じであり「モバイル通信をWi-Fiに変換して利用する」という物です。しかしWiMAXは専用回線を活用する事で旧世代の固定回線以上の速さを誇っており他社のモバイルルーターなどより非常に早く、高速通信が可能になっています。
例えば一般的なモバイルルーターのように外出中のモバイル通信はもちろんの事、家庭用回線として使う方もいます。そもそもWiMAXというのは高速通信回線というよりも、遠島など有線で回線を引くことが難しい地域に対して通信サービスを提供するための技術の名称です。
このWiMAXを活用してサービスを提供しているのがUQコミュニケーションズの「WiMAX」であり家庭でのモバイル通信としての活用というのは、本来の目的通りともいえるのです。
家庭で使うメリット

家庭でWiMAXを使うメリットとしては手間が非常に省けるという事がまず上げられます。一般的な固定回線であれば、取り付け工事や接続工事などが必要になるので開通までに時間が必要になりますが、WiMAXは本体が届き次第接続する事が可能になるためです。
この開通工事が不要というのは意外と大きなメリットで、短期出張が多く開通工事をする暇がない方や、寮や住んでいる住居の関係から開通工事自体が出来ないという人がネット回線を持つためにWiMAXを活用しています。
また外でも中でも同じような通信が可能なので、自営業で家に居るよりも仕事場に居る事が多いという人や出張が多いという方もWiMAXがお勧めです。また有線接続をする必要が無いので、パソコン周りがすっきりするというメリットもあります。
デメリット、向かない使い方

逆にデメリットとしては家庭回線として見るとかなり遅いという事が上げられます。
WiMAXはモバイル通信や無線通信の中ではトップクラスの速さを誇っているのですが、固定回線として見ると遅い分類に入ります。とは言っても動画の視聴や簡単なゲーム、大容量を必要としないダウンロードなどであればそこまで気にするほどの差ではありません。
しかし動画でも高画質動画であったりゲームでも大容量通信を必要とするような最新ゲームなどでは遅いと感じる場面が増えてしまいます。またWiMAXは通信制限がないとしていますが、これは月単位の話であり「三日間で3G以上の通信利用者は規制される」としています。
ただし大手キャリアほどではなくyoutubeの動画閲覧程度は出来る速度は維持するとしています。ですから家庭用でもゲームや動画視聴を沢山行い、高速で大容量が必用になるという方はWiMAXでは難しいです。
逆にそれ以外でけた違いの大容量が必要になるような使い方をしない、パソコンで行うwebプラウジングや簡単な動画、ゲームがメインという程度であれば十分WiMAXでも家庭用回線の代用になります。